歴史ブログは稼げるのでしょうか?
僕は歴史に特化したブログを4年半運営していて、550記事ほど書いてきました。その経験から、歴史ブログは稼げるのか答えていきたいと思います。
ずばり歴史ブログは稼げるのか?
最初に結論から言ってしまいますと、歴史ブログは稼げません。文章を書く労力に比べて全然稼げません。正直、割に合わないので、ブログで稼ぎたい人にはおススメしません。
稼ぎはどうでも良くて趣味で歴史ブログを運営したい、という方はOKです。
僕は、歴史上の人物、歴史上の史実、歴史遺産などについて550記事を書き、もちろんアフィリ、アドセンス、なども入れ込みました。しかし、月間5~10万PVのアクセス数があっても、稼ぎはせいぜい月に2~3万円ほどがやっとでした。
歴史ブログでは有名な方のツイッターでも、「歴史ブログは稼げない」と僕と同じことをいっていました。
なぜ歴史ブログは稼げないのでしょうか?
そもそも読者は物を買いたくない

歴史に関する記事を読みに来る読者は、何のために記事を訪れるのでしょうか?
と考えてみました。Googleなどで検索して記事を読みに来る人の検索意図は、「分からない事、知らないことを知りたい」ということです。何かを買いたい商品があるから調べているのではなく、自分の知識欲を満たすために、調べているのです。
つまり、英語で意味の知らない単語があった場合、辞書で調べるのと同じ感覚です。
ブログ記事を読んで、知らなかったことが分かり知識欲が満たされたら、満足して記事から去っていきます。または、その記事でまだ情報が不十分だったら、他の記事を読みに行きます。何も買うことはありません。
知りたいと思っていることに余程興味がある場合は、関連する本を買う程度です。
歴史に関するアフィリエイト商品が無い
成果報酬型のアフィリエイト(広告商品が売れた場合に報酬をもらえる)の場合、ASPが取り扱っている商品を調べてみても、歴史記事にぴったり合う商品は殆どありません。
あるのは、歴史遺産の近くにあるホテル(海外ホテル宿泊アフィリエイト)、歴史遺産へのツアー(旅行会社のアフィリエイト)くらいです。
歴史上の人物や史実に関する記事を書いて、歴史遺産ツアーやホテルのアフィリエイト広告を貼り付けても、読者はそもそもそこに行くつもりは無く、意図は違っているのでクリックすらされません。
歴史遺産のスポットに関する記事を書く場合は、アフィリエイトも有効と思います。
アドセンスも稼ぎは低い
アドセンス(広告をクリックすれば報酬がもらえるアフィリエイト)の場合でも、歴史に関する商品が殆ど無いためか、書いている記事に関係のない広告ばかりが表示されます。
ですので、読者もクリックする意欲がわかず、クリックする確率もとても低くなります。僕の経験から、広告がクリックしたときの報酬も低い傾向があります。
ページが1000回表示されたときの収益性は(ページRPM)、ジャンルによっても異なりますが、平均300~800円くらいと言われています。例えば、月間1万PVある場合は、3,000円~8,000円の収益が上がるという意味です。
僕の場合、いろいろアドセンスを貼る位置や数などを試した結果、ページRPMは高い時で300円、おおよそ250円くらいでしたので、世間相場のほぼ下限くらいになります。
歴史ブログはアドセンスでも稼ぎにくい、ということが言えそうです。
歴史ブログで稼ぐにはどうするのか?

とはいえ、歴史ブログのアドセンスは利益率が低いとは言え、稼ぎが出ないわけではありません。僕の稼ぎの場合は殆どがアドセンスでしたので、とにかくアクセスを増やしてアドセンスで稼ぐ、というのが一つの手段だと思います。
そのほかに、歴史ブログを書きながら稼ぐ例を挙げます。
いずれもブログ記事で稼ぐのではなく、ブログを起点として他のビジネスに結び付ける方法です。
まず現実的な例を挙げてみました。最初の二つが、最も現実性があると思います。
・歴史ブログで書いた内容をまとめて、電子書籍を書いてアマゾン・キンドルで販売する。(Noteに記事を書いて有料で販売する)。
※アマゾン・キンドルの出版は、多少の手間はかかりますが業者に頼まず自分で行うこともできます。
・歴史ブログを書いた経験を活かし、ココナラやタイムチケット、ランサーズなどで歴史記事を書いて欲しい人を見つけ、記事を書いて報酬をもらう。(例:1記事 2000文字×1円/1文字など)
・ブログ記事を出版社に売り込み紙の書籍で出版する。一般の書籍として出版できれば、著者としての地位も確立でき大きなPRポイントとなります。
僕の場合はまだ紙の書籍出版には至っていませんが、僕のブログを見たテレビ局から問い合わせが来たり(番組の企画を検討)、学生から質問が来たりします。続けていればビジネスに繋がるような話も来るかも、とひそかに思っています。
・SNSで情報を拡散してフォロワーを増やす(ただのフォロワーではなく、同じ分野の歴史を好むコアなフォロワーの獲得に絞る)。そして歴史好きを集めてサロンやオフ会などを開催して(稼ぐ)、ファンを増やす活動をする。(ファンになれば売り込まずに出版物などを買ってもらえる)
僕は自分で運営はしていませんが、歴史グループに加わってオフ会などの活動に参加しています。そうするとオンラインだけでなくオフラインでもつながりができ、一緒に楽しむだけでなく、この分野の歴史なら僕、というように認識されたりしています。
端的に結論
というわけで、結論は「歴史ブログ」だけを運営しても稼げないので、歴史ブログをきっかけとして他のビジネスへ展開する、というのが稼ぎ方だと思います。